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2009/04/23

ゲームレビュー:KILLZONE 2

KLLLZONE2

メーカー:SCE
公式サイト:KILLZONE2
ムービー: KILLZONE2 内の MOVIE


【概要】
可能な限りのリソースを「戦場の再現」に注ぎ込んだFPSの意欲作。
圧倒的な映像で描かれるその空間で、プレイヤーは幾度も死線を越えます。

複雑な物理演算や光源処理、ボリュームを感じる煙に大気の流れなど、
普通のゲームでは体験できない規模での環境構築は、1つの芸術的映像です。
「偽りの無い危険地帯」を一人で、時に多人数対戦で、戦い抜く事となります。

【First impression】
*序盤の流れ
キルゾーン2と言えば美しいグラフィックですが、実のところは美しさよりも、
暴力性や荒々しさを剥き出しにしたような、危機感を煽る雰囲気だったりします。
登場人物や舞台背景など、あらゆる面で獣みたいな連中ばかりでして、
ポストカードみたいな雄大な自然を味わう要素は、ほとんどありません。

しかし造詣の凝りまくった宇宙船団や、夕焼けに染まる廃墟など、
ある種の美意識を感じてしまう貴重な瞬間は確実にあり、強く印象に残りました。

肝心のゲーム内容については、どこを取ってもごく普通のFPSです。
一部に乗り物を使うミッションもありますが、全体の10分の1もありません。
概ね「移動し、銃を構えて撃つ」をひたすら繰り返してクリアーを目指します。

*操作感覚の違和感
このゲーム、なんかしっくりと照準(エイム)が合わないなと思ったのですが、
どうもアナログキーの倒し加減による「照準移動の速度調整」が弱く、
思いっきり倒しても、あるいは軽く倒しても「初速はほぼ同じ」なので、
直感的な照準がどうしても合い難い印象です。(あくまでも私の感想)

またマウスと違い、細かい動作の出来ないコンシューマーFPSに良くある、
多少のオートエイム(敵を追尾する)も全然感じられないので、
それもあってかなり癖のある操作感を(最後まで)覚えました。

*戦闘の奥深さ
武器が実質1つしか持てない(ピストル+武器選択)代わりなのか、
あらゆる場所で複数種類の武装が配置されています。従って随時交換可能。
種類は昨今のFPSにしては少なめで、個性も強く無く簡単に扱えました。

このゲームの敵は、本気で障害物に隠れて射線を避けてくるので、
広いMAPを縦横無尽に走り、狙い易い場所へ移動しないとなかなか勝てません。
そういう意味の難易度は決して低くありませんが、それ故に倒せた時は嬉しく、
MAP構造を逆手に取った奇襲が決まると、思わず小躍りしたくなりました。

またいつも味方が傍で戦うので、時に囮、または援護して戦術を駆使できます。
このようにキルゾーン2で求められている優秀な兵士とは、
単騎駆けの英雄では無く、無常の戦場で知略を働かせる戦士だと思います。

*オンライン要素
複数人によるオンライン対戦が可能なようですが、実は未体験です。
というのも我が家の環境が悪いのか、どうも接続が確立しません。
従って、こちらの内容に関してはノーコメントとさせて頂きます。

今後、環境が改善され次第、改めて感想を述べたく考えています。

【まとめ】
FPSは興味の無い人から見れば「どれも同じじゃないか」と思われますが、
RPGやSTGがそれぞれ全く違うように、やはり独特の個性や雰囲気があります。

このKILLZONE2においては、実のところ癖はあまり感じられません。
「誰でも素直にFPSを楽しめる作品」であり、独自性はむしろ殺されてます。
それだけで飽きが来ないよう、要所には操縦やSTG要素なども盛り込まれて、
プレイヤーを最後まで、ジェットコースターのように遊ばせてくれるでしょう。

しかし私の感想を述べるのならば、もう少しカラーを出しても良かったかな?
映像でこれだけ追求したのだから、別の面でも追及できる何かがあったのでは?
FPSとしての新機軸、それを見てみたい欲求は、おそらく満たされません。

あくまでもPS3の映像面におけるパフォーマンスを「戦場の再現」に最大化し、
初めてPS3でFPSに触れる人でも「簡単に遊べる間口の広いゲーム」として、
コア層よりも、むしろ多くの一般ゲーマーに向けられた作品に感じました。

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